沖縄タイムス 日刊スポーツ掲載!! 釣王   
2001年 2月 掲載

 関西以南ではバリの名称で親しまれ、ここ沖縄では強い引きと美味でお馴染みのエーグヮーは、アイゴ類を総称しての呼ばれ方、今回はエーグヮー釣りの特集です。

<繊細で貪欲なカーエー>

  沖縄も本格的な冬を迎え、北風の強いこの時期、釣り場のポイントも限られ、対象になるチヌやアイゴ釣りなども、風を避けての釣りになります。ウキに伝わる微妙な魚信【アタリ】がアイゴ釣りの一番の魅力、アワセのタイミングが難しく、強烈な引きは他の釣魚を寄せ付けないのが人気の秘密。最近はアイゴ専用の集魚材も増えてきました。海中でキラキラするむぎは、貪欲なアイゴの食欲を誘い効果的で、集魚材にオキアミやアミエビなどをブレンドして使うと、尚いっそうの釣果が期待できるでしょう。
 アイゴはエサ取りが上手く、チヌやグレのような明確な魚信はありません。ハリやハリスなどを工夫してみましょう。ロッドはコシの強い磯竿の2〜3号、リールは、強い引きに対応できるドラグ機能で、4〜5号の道糸が200M巻ければ充分でしょう。
 アイゴに限らず、ウキの感度は重要なポイント、細かなアタリが伝わる細身の棒ウキをオススメいたします。

<ヒレの毒に注意!>

 漁港やテトラポット廻り、あるいは岩礁周辺を住家にし、船上げ場のスロープ、そしてせり市場下の排水溝なども好ポイントです。
 漁港周辺の磯場はカケアガリやサラシ場などを、飛ばしウキと小型棒ウキの2段仕掛け(左図参照)で狙います。波ッ気がある場合には、たちウキよりも円錐ウキのほうに分があるようです。 アイゴは数匹の群れで回遊しており、雑食性でコマセにもよく寄る魚といわれています。釣り続けているうちに、アイゴの棚が浅くなることがあるので、ウキ下の調整には気をくばりましょう。 磯場での釣りは、危険もともないますのでフィッシングブーツ、ライフジャケットの着用を心がけましょう。注意したいのは、釣り上げたら絶対に素手で魚をつかまないこと、アイゴのヒレには毒があり、刺されますと非常な痛みを感じます、アイゴバサミなどで掴み、キッチン用ハサミでひれをカットして持ち帰ると好いでしょう。ケミカルライト、電気ウキで夜釣りも楽しめますが、安全にはじゅうぶんに気を配り楽しい釣りを心がけましょう。



←背びれなどには、毒があるので
 刺されないように気をつけましょう。