沖縄タイムス 日刊スポーツ掲載!! 釣王
            2001年  6月 掲載

 季節感のある魚といえば、冬場の白鯛・キスなどはおなじみの魚、春から初夏にかけて、黒潮に乗って大回遊してくる季節感のある釣りモノ、
カツオを特集します。
 

 沖縄近海では、本部町の初カツオの水上げは風物詩、近海のカツオは、6月頃から9月頃にかけて表層近くまで浮上します。釣りの対象になるのは、大きく分けてパヤオを中心に釣れるほんカツオ、近海の掛かり釣りで狙うスマカツオ<ジュウガジラー>などです。ジュウガジラーはとくに人気が高く、グルクンを釣りながらのフカセで狙います。
 西海岸では渡名喜、粟国周辺で4月頃から釣れだし、6月頃には、チービシ・前島など慶良間諸島近場でも狙えるようになります。
 パヤオ周りのほんカツオは周年釣れますが、やはり、トップシーズンは6月頃で、ビックサイズが釣れるのも梅雨明け頃といわれています。釣り方ですが、カカリでのフカセの場合、撒き餌に配慮しましょう。新鮮なオキアミを使用します。カツオは群れをなす回遊魚、1匹つれれば群れを散らさないよう、断続的に撒き餌を打つように心がけましょう。
 カツオ狙いに外道のダツはつきもの、根気良くカツオが回遊するのを待つだけじゃなく、ナブラや海鳥などで、ある程度カツオの群れを予測できれば大釣りも可能です。
 その他釣れる魚種として、オーマチ<アオチビキ>、タマン<笛吹鯛>、ヤマトナガイユー<ツムブリ>、などがあります。オーマチやタマンなどは、刺しエサにスルルーを使用する事をお薦めいたします。中層までのエサ持ちが良いのが利点といえます。
 ロッドは80号負荷の胴調子、4M前後がお薦めです。リールは高性能のスピニングリール、ハリスは、フロロカーボンの6号〜8号程度で道糸は、10号を200Mも巻ければ充分だと思います。

<パヤオのカツオ釣り>
 パヤオ周りのカツオはフカセの表層狙い、そして最近人気の80gから150gのジグを使ってのジギングがお勧めです。釣り方のバリエーションも豊富で、ライトタックルでのファイトは、パヤオ釣りの醍醐味です。マグロには劣るものの、その引きは強烈で、アングラーを魅了します。
 ロッドは、船竿の120号〜150号、リールはスピニングリール、もしくは両軸リールのドラグ性能の良いもの、回遊魚のカツオなどは、ドラグを使いながらやりとりをして釣りあげる為である。ハリスは、フロロカーボンの8号〜14号程度を使用する。針は管付石鯛針15号〜18号程度を使用する、強烈な引きにも耐える、丈夫なものを選ぶようにする。