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<魚の特徴、目の表現がポイント> | ||
魚には表情は無いものの、魚拓の採り方次第では魚を上手に表現できます。 特にカラー魚拓などは、カラフルな魚の多い沖縄ならではの魚拓法ですが、かなりの経験が必要です。そこで今回は墨を使用しての魚拓の採り方を、具志川市のフィッシングショップ・ステップの仲田雅由さんに紹介していただきましょう。 まず魚の頭を右側にして魚の表面のヌメリを粗塩できれいに落とします。それから、背鰭、腹鰭を輪ゴムや釣り糸で固定し、目を除き墨をまんべんなく塗ります。立体感を墨の強弱で表現するために側線より下の部分を薄く塗るようにしましょう。また逆に顔の周辺を濃くすることにより魚拓らしさが増しますので丁寧な作業を心がけましょう。 乾燥の速い墨ですので、手際良くキャラコ生地(和紙でもかまいません)を頭下30度くらいになるようにかぶせます。魚と生地が墨で接着するように中央から背鰭、腹鰭にかけ擦りつけるようにします。丸く膨らみのある魚(ミーバイ類)は、生地にしわが寄りやすいので、四方に生地を張るようにして作業しましょう。顔、背鰭、腹鰭、尾鰭の順で採るようにします。が綺麗に浮き出るように再度擦るようにしてしあげます。とはいっても回数を重ねなければ思うように上手く行きません。出来あがった魚拓に修正することもテクニックのひとつですが、しつこくない程度に修正を加えます。 魚の表情をしっかり表現するには、目の書き方は重要なポイント、良く観察し目の芯から多少ぼかすように筆を入れましょう。魚拓の左上に魚名、右上に釣日、釣り場、魚長、魚重右下に使用タックルを書き込み仕上げます。思い入れのある魚や、自分にとっての記録魚など、思い出に残す魚拓作りは楽しいものです。 |
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<取材協力> 具志川市赤道247-11番地 フィッシングショップ・ステップ TEL 098−982−6777 魚拓料金、一枚 1,000円 |