過去の釣果
沖縄タイムス 日刊スポーツ掲載!! 釣王
2000年 12月 掲載

 沖釣りなら「グルクン」と言われている程、定番の釣りです。誰もが一度は経験しているはず、そこで、記念すべき第一回の沖縄釣王はサビキで狙える
゙県魚″グルクン釣りを徹底攻略
!!

 30年も前は、サンマの切り身やマグロの血合いでしか釣れなかったグルクン、もちろん先人の海人は、追い込み漁で群れをなすグルクンを、一毛打尽にしていた。近年のグルクン釣りはというと、飛躍的な釣り具の進歩や道具の開発、そして主役に躍りでた、オキアミやアミエビの登場なくしては語れない程、重要な役割をはたしています。アミエビの普及で、県内のグルクン釣りが一変、エサ釣りからサビキ釣りへと変わっていく・・
サビキ釣りの登場

 ナポレオンフィッシュ(ヒロサー)のウロコの表面を、一枚づつきれいにはぎとり、手作りのサビキでグルクンを釣っていたという、糸満 釣天狗の川平社長は、マキエ(アミエビ)無しで釣れた時代をなつかしみ、こうつけ加えた「ドル時代(本土復帰前)サビキと言われる商品がまだない時代、一本の鈎にヒロサーの鱗を張り付け、それが五セントで売れた、一人で5・6本は買っていくそれが、沖縄の釣りブ−ムのはしりで、アミエビ+サビキ=グルクンにつながり、スキンやウイリーの登場で、グルクンから防波堤の小物釣りまでひろがってきた、それが釣具店を繁栄に結びつけた」

※グルクン釣りのワンポイント&テクニック

 水温が高くなる初夏を迎える頃から10月頃までがピークとはいえ、周年釣れるグルクンは岩礁滞の、20M〜50Mを回遊します。棚を取りグルクンが寄ってきた時が勝負、手返しを早く「釣れる時に釣る」が鉄則です。あれこれと、フカセ釣りをしたり、根魚狙い、泳がせ釣りと、せつかちな釣り人も多くみられますが、グルクン釣りは集中力が大切、それと、ハリス切れで2本〜3本無くなると、新しいサビキに切り替える事も大事です。「釣れる人と釣れない人」シャクリの差がそのまま釣果に現れます。置き竿で、あるいは船のローリングによって、上下した仕掛けにもグルクンは釣れたりしますが、やはりグルクン釣りの魅力は手持ちの際の、微妙な魚信「アタリ」素早くシャクリ、素早く落とすがコツです。アミエビの中に仕掛けが入り、うまく同調するように釣るのが1番のポイントです

※グルクン釣りのベストタックル

 ロッド・リールは、出来るだけ軽量のものをオススメ致します。手持ちでシャクリをくり返す釣りなので、一日中シャクれば腕はパンパンです。ロッドの性能を考えた場合い、中通しタイプがオススメです。シャクリ後のガイドがらみが解消され、少ない労力でしっかりとシャクれます。吸い込み口のグルクンは口切れの多い魚です。ドラグ機能のすぐれた小型両軸リールが最適です。それから、巻き上げを考えた場合い、ロケットカゴ使用の際は、先のとがった方を上にすると、抵抗を最小限におさえる事ができます。さあ、まだまだあったかい沖縄!青空が広がったら、大海原へグルクン釣りに出掛けましょう!